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曖昧が緩やかにつながる家
このお家の敷地は,とある事情でぽっかり空いたスペースがあります。意図せず生まれたこの敷地の余裕はなんだか古き良き日本家屋のあり方のようです。そこで,昔ながらの内外ともに開放感のある縁側があるようなお家にインスピレーションを求めました。
お庭やLDK,各居室をつなぐ室内のようで外にいるような雰囲気も味わえる『インナーテラス』,椅子にも踏み台にもなる『ダイニングベンチ』,廊下で読書が楽しめる吹き抜けに面した『2Fホール』。
目的の曖昧なスペースが緩やかに繋がっていることで,住まう家族のそれぞれが家の中も外も含めて思い思いに過ごすことの出来るような、そんな家を目指しました。
Tags
#吹き抜け#造作洗面台#ウッドデッキ#インナーテラス#造作本棚
  • Point.01
    過ごし方は無限大?「インナーテラス」
    昔は当たり前にあった軒先の縁側。
    お庭と茶の間を緩やかに繋ぐ重要な場所でした。
    そんな縁側をヒントに、外のようなお家の中のような空間をお庭とLDKの間に設けました。

    気候の良い休日の昼下がり。
    ゴロゴロが気持ち良さそう。
    でも意外と雨がしとしと降る中、ゆっくり心ゆくまで読書もまた一興。

    そんなことを想像して設えた場所です。
  • Point.02
    家族バラバラ。でも実は、みんな一緒。「LDK」
    「家の中心」「みんなが集まる場所」
    LDKのお話しをする際によく挙がる言葉です。
    このお家のLDKは文字通りお家の中心。
    LDKは2階の廊下まで大きく吹き抜けていているので
    個室の扉から顔を出すだけでその気配を感じることが出来ます。
    2階の廊下には読書ベンチを。
    ダイニングの隣には半屋外のテラス。
    家族それぞれが思い思いに過ごしているけれど、実はみんなLDKで過ごしている。
    このお家はそんなシーンを思い描いています。
  • Point.03
    時には籠もりたい時もある。「個室」
    面積が小さかったり、天井が低かったり、個室は意図的にコンパクトにつくっています。
    小さい空間は過ごす人に「籠もった感覚」「安心感」をもたらします。

    このお家はLDKが2階を取り込むように吹き抜けていて、「個室以外ほぼワンルーム」の作り。
    なので、個室はあえて小さく。
    ほっこり一息つける、そんなお部屋を目指しました。