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2022.04.27

南道路 視線 縦格子 アオダモ【スタッフブログ 営業:吉野】 

櫓
吉野 顕
吉野 顕
スタッフブログ

日に日に夏に近づいていて、このブログを書いている今日なんて日中は半袖で充分すぎるほどで、会社の屋上でお昼を食べていると暑いほどでした。心浮き立つ今日この頃です。

さて話は変わりますが、先日の【インスタライブin南本町】はご覧になられましたか?

観てないという方はこちらから →https://www.instagram.com/p/CcuBTTlgehB/

この住宅は戸建が建ち並ぶ住宅街に立地し、南西道路に面した陽当たりのよい環境です。

その他3方の隣家とはかなり接近していて、このあたりの住宅地によくある条件といえます。

前面道路の通行量はさほど多いわけではありませんが、日常の生活道路として一定数の車と人の通行があります。敷地は約31坪でどちらかというと東西が広い敷地なので、建物の南外壁面から道路まであまり距離をとることが難しい敷地条件です。

このような条件の土地に計画する場合、日照は確保しやすいのですが、その半面道路からの視線に対して対策が必要となります。カーテンを開けられない生活は残念すぎますよね。

外構で目隠しフェンスを設けたり、植栽でカバーするなどの対策もありますが、今回は2階リビングを採用することを大きな対策のひとつとしました。

また少し窪ませた部分を縦格子で覆って中庭のように設え、そこに南面の窓を集めることにより、明るさの確保と外からの視線対策としました。

この縦格子は目隠しだけの効果ではなく、外観のアクセントとしてはもちろん、中庭と室内に光と影のストライプを映し、時間の経過とともにそれは変化して楽しませてくれます。

またリビングとフラットにつながる南面に配したバルコニーも東・南面の壁を高く立上げ、近隣住戸からの視線をカットし、プライバシーが保たれるアウトサイドリビングとして機能するように設えてあります。

玄関と主寝室に挟まれた中庭には、樹高4m程の株立ちの「アオダモ」が一本だけ植えてあります。

格子を通しての視線を防ぐ効果もありますが、個人的見解としてはそこに木があるということが重要です。

凛とした雰囲気もあり、枝葉が風に揺れているのを見るだけで癒されます。夜にはライトアップされ、また違った表情と雰囲気で帰宅時と就寝時を楽しませてくれます。

「アオダモ」は落葉樹なので夏には葉が茂り、強い日照の侵入をやわらげてくれ、冬には葉が落ち、あたたかな陽光の邪魔をしません。鮮やかな新緑と黄葉、冬枯れの立ち木もよい雰囲気です。

幹が太くなったら野球のバットもつくれます。もし‶しなり〟を活かして打つタイプのバッターでしたらもってこいです。

上に書いたことについては、そこに住む方に「心地よく暮らしてもらいたい」という【目的】に対する【方法】のひとつでしかありません。

家を建てる際には性能や設備のハード面よりも「自分にとって、また家族にとって何が心地よいのか」、「どういった暮らしがしたいのか」などのソフト面がより大事なのではないかと思います。

普段何に対して心地よいと感じるのかを気にしてみると良いのかもしれませんね。

家づくりをするにあたって考えなきゃいけないことは沢山あります。考えてもわからないことだらけです。私たちもその明確な答えを持っていないことが多くあります。是非一緒に考え、見つけていきましょう。

一生にそう何度もない家づくりという貴重な体験です。時には苦しみもあるかもしれませんが、櫓といっしょに楽しくやっていきましょう!