こんにちは設計部の高橋です。

社員も毎年増えて、ブログの順番も半年おきくらいになって来ました。

私には、ちょうど良い頻度です笑

櫓に入社して今年で8年が経ちますが、お陰様で戸建ての住宅から、アパート、店舗に至るまで色々な建物に携わる機会が多くなって参りました。

近年では顔見知りの方や、仕事でお付き合いのある方々の案件に恵まれ、つい先日も無事に2件の竣工を迎えました。

店舗では普段なかなか使う機会の無い素材や設備、オーナー住戸付賃貸住宅などでは、戸建て住宅にはない制限の中でお客様の雰囲気に合わせたプランやデザインの提案など中々経験出来ない貴重な勉強の場にもなりました。

その二つの案件も沢山の図面を描きましたが、私がプランを考え始める時にはシーン(場面)から思い浮かべることが多いです。

どんなところで、どんな風に寛ぐか、どんなシチュエーションで食事をとり、何時にお風呂に入り、どんなタイミングで起床、就寝するか、どんな趣味があってどのくらい物を持っているか、将来的にどんな暮らしになっていくか。

あまり関係のない会話の中から空間やデザインへ結びつける糸口を探していきます。

空間は不思議なもので、人や場面によって大きく変化をします。

なんとなく毎日同じように過ぎていく日常の風景も、同じ風景が見えるのは一回切りです。

子供は成長し、陽の角度も変わります。大人も年をとり、目線が低くなるかもしれません。

あっという間に年を取るなんてよく言いますが、本当に時間はあっという間に過ぎてゆきます。

だからこそ、なんでもない日常を より素敵な場面のコマ送りで編集できるなら、その空間で過ごし、活動する人生がハッピーエンドを迎えられるような気がしています。

携わった建物たちで これからどんなシーンや物語が展開されていくのか、私に知る術はありませんが、素敵な時間が流れますよう願っております。

写真は先日竣工した２案件です。