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2023.01.19

京都へ【スタッフブログ 設計:重野】

櫓
重野 時廣
重野 時廣
スタッフブログ

こんにちは。設計の重野です。

新年1月も後半、ようやく「2023年」に馴染んできた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

新年から昨年の話でなんだか恐縮なのですが、今回のブログは所要で12月上旬に帰省した際の京都の風景をいくつかご紹介致します。

まずは、有名な「哲学の道」を少し山間に入った鹿ヶ谷という地域にある「法然院」。

ここは石畳の階段状のアプローチから山門に至る景色が好きで昔からよく訪れる場所です。

(余談ですが、昔近くにあったドッグカフェで働いて休憩中によく散歩で訪れていました)

周囲の木々で少し陰った趣ある茅葺きの山門と、ぽっかりした開口の向こうに見える陽光に照らされる庭園のコントラストが美しく、個人的に気に入っている風景です。

こちらは法然院から哲学の道沿いを南に下った少し先、蹴上という地域にある有名な南禅寺の山門。

最近では京都を舞台するサスペンスドラマでは定番の水路閣で有名な寺院です。

山門自体も、歌舞伎狂言「 楼門五三桐 さんもんごさんのきり 」で、かの大盗賊石川五右衛門が山門の上から満開の桜をめでて言う「絶景かな、絶景かな」のセリフと共に有名です(だそうです)。

こちらは現在でも実際に登ることが出来ます。このあたり東山界隈越しに京都市内を一望する光景はなかなかのものです。

ここも額縁効果が素敵な山門です。開口まわりの幅(見付)が太くて、向こうの景色が額縁の中に入っているように見えますよね。

2連続で山門が出てきたのは、単に私が山門好きなだけです。

こちらは祇園にある建仁寺という禅寺の方丈庭園の「潮音庭(ちょうおんてい)」というお庭。まばらに配した植栽と中央の石組みが印象的です。

お庭越しの向こうの小書院に見える青い襖は芸術家の鳥羽美花さんの型染めという技法をつかった染色襖絵の「船出」という作品だそうです。

暗闇の中に浮かび上がる鮮やかな青が奥行きのある美しい庭園と相まってとても印象的でした。

夜間特別拝観を予約して行って参りましたが、平日の夜の為か人が少なくこころゆくまで鑑賞出来ました。

こちらは同じく建仁寺の法堂の天井画、日本画家の小泉淳作さんによる「双龍図」。

108畳の大きさを2年の歳月をかけて完成したという前知識がなくとも、静寂の闇の中で法堂の天井目一杯に浮かび上がる双竜の水墨画を体感するのはただただ圧巻でした。

所用のついでの為とても駆け足でしたが、改めて地元京都の一端を堪能することが出来て大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

いつもは家族でレジャー施設に行くことが多いですが、たまには寺社仏閣や美術に触れて心に栄養補給するのも良いものですね。