工事ブログ 「家づくりに欠かせない金物」
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
工事監督の岡田です。
早いもので桜の季節が過ぎてしまいました。
今年は久しぶりにお花見をしましたが、やっぱりお花見っていいですね。
今回はお花見ネタでと思いましたがあえて真面目に、建築金物の紹介をしようと思います。
建物が完成してしまうと見えなくなってしまう建築金物ですが、建物を地震等から守る大事な役割を担っております。
始めに紹介するのは「ホールダウン金物」です。
こちらの写真は基礎から出ているボルトをホールダウン金物で、柱に固定して柱が引き抜かれないように緊結しています。
建物の形や大きさ、位置等でホールダウン金物の大きさも変わります。
右下に見える金物もCPと呼ばれていて小さいですが構造金物です。
こちらもホールダウン金物です。
最初の写真の物と比べると形がかなり違いますよね。
このように建物の大きさや場所によって使用する金物も変わります。
例えば1階に比べると2階の金物は小さかったり、数が少なくなったりします。
次に紹介するのは「HDC(ホールダウンコーナー)」と呼ばれている金物です。
先ほど紹介したホールダウン金物はボルトを締めて引き抜きに耐えるのに対してHDCは専用のビスだけで柱と横架材(おうかざい)に設置します。
設置場所は主に、1階の柱の上部から上の階層で使用しています。
こちらは筋交いに使用する筋交い金物で筋交いと柱を専用のビスで固定します。
尚、筋交いは水平の力(横向きの力)に耐える様に設置されています。
筋交いが連続して配置されている現場です。
トラス橋の様にも見えるのは私だけでしょうか?
こちらは金物では無いですが、建物の外部に貼る面材(厚さ9mmの板)です。
専用の釘を指定されている間隔で施工することにより、筋交いと同じ役割を果たします。
こちらは構造金物とは異なる物で「制振ダンパー」と言います。
揺れを吸収して揺れを小さくする装置です。
※お客様のご要望で設置いたします(参考まで)
上のタイプと形がかなり違いますがこちらも制振装置です。
こちらは基礎から出ているボルトと横架材に固定しています。
役割は同じで揺れを吸収して揺れを小さくする装置です。(こちらも参考まで)
このようにいろいろな構造金物等を使うことで地震等の外力から建物を守っています。
壁や天井が仕上がってしまうと見えなくなってしまいますが、木造建築には欠かせない物です。
以上の様に簡単ではございますが、構造金物についてお話をさせて頂きました。
もし金物を見る機会がございましたら、今回取り上げた金物を思い出して頂ければと思います。
お家づくりは分からないことが本当に多いと思います。
お客様お一人おひとりに、専任の工事監督がおりますのでお気軽に聞いてくださいね!
以上、岡田がお伝えしました。