設計部ブログ「モデルハウスのこだわり ‐変形狭小地での豊かな空間‐」
こんにちは。
建築工房 櫓の設計の中村です。
今回は設計を担当させて頂いた中で、昨年オープンハウスを実施していた宮本三丁目モデルハウスのこだわりポイントをご紹介させて頂きます。
≪敷地と外観≫
まず特徴的なのはその敷地形状です!
四角形に三角形のしっぽがついたような形の敷地で、坪数も23坪とやや小さめでした。
狭小地でも空間に広がりを感じられるよう、建物は敷地そのまま建ち上がったようなイメージで計画しています。
外観は形の面白さが伝わるよう、素材感のあるサイディング1種類のみとしました。
バルコニー上部のフレームが外観のポイントになっています。
≪玄関とSIC≫
玄関ホールの壁にはアクセントとして外壁のサイディングを採用して、外部からの連続性を感じられるようにしています。
SICは壁や扉をつけて、部屋としてホールとは区切るようにする事が多いのですが、この計画では敷地を反映したナナメの間取りが来ているため、壁や扉は設けずオープンなしつらえとして空間の広がりと使いやすさを両立しました。
≪壁付けキッチン≫
LDKの縦横比の関係から、対面式などで計画してしまうとののびやかな寛ぎスペースを確保する事が難しかった為、壁付けキッチンを採用しました。
キッチンの吊戸や下部収納をリビングスペースまで連続させる事で、収納力の確保と同時にインテリアのポイントにしています。
吊戸上部の間接照明は、吹抜けを照らし夜の空間を演出してくれます。
≪浮かぶ洗面≫
洗面室は敷地形状が反映された台形の空間。鋭角の入隅部分に圧迫感が出ないように洗面化粧台は床から浮かんだデザインを採用しました。空間がスッキリ見えています!
≪ディスプレイスペース≫
階段室の奥も敷地形状に外観を合せるために生まれたナナメの空間をディスプレイスペースとしました。余白のスペースが空間に広がりを生み、住む人にも楽しさを与えてくれたらと思います。
現在は、「曖昧が緩やかにつながる家」と「ヌックのある家」がオープンハウスで公開中です。
ご興味ある方は是非足をお運び頂ければと思います。
それではまた次回の設計部ブログをお楽しみに!