工事部ブログ「大切な家を支える大事な基礎工事」
早いものですでに第3回目の工事ブログですね。
今回担当をさせていただきます北郷です。
7月は連日の猛暑で皆様身体もかなりお疲れのことかと存じます。熱中症対策も万全にしてこの夏を乗り越えていきましょう。
夜も暑い日が多く寝苦しい日が続きますが、お盆休みも近づいておりますので冷房のかけすぎには注意してお身体ご自愛下さい。
話をタイトルの内容でもある基礎工事に戻しますが、今回は工程の中のほんの一部ではありますが皆様の大事な家を支えるための基礎工事において少し触れていこうと思います。
基礎工事では大きく2種類に分かれて布基礎、べた基礎という工法がございます。
櫓では、べた基礎で工事を行っております。
布基礎が柱や壁の下など必要な部分のみ基礎を施工しているのに対して、べた基礎とは床下を含めて全面コンクリートで施工している基礎の事です。
最終的には全面コンクリートで施工を行う基礎工事ですが、建物配置、基礎高さの確認も当然大切な項目ですが、ここでは鉄筋組に焦点を当てていきたいと思います。
この鉄筋組によって基礎の仕上がりに違いが出てきます。
上画像の状態で一度検査機関のチェックが入ることになります。
検査で指摘を受けない為に事前に監督も図面どおりに施工が行われているかの確認を行っております。
建物全長の大きさや基礎の立ち上がりの長さの確認も行いますが、ここではさらにもう一歩踏み込んでみます。
上部写真のように基礎の強度を保つために様々な大きさの鉄筋や配置がされております。
きちんと図面通りに鉄筋が施工されているかの確認を行いながら細かいところもチェックをしていきます。
例えば赤丸で囲った箇所ですが、鉄筋同士が全て緊結されているかの確認
鉄筋の下に挟んであるスペーサーの確認
防湿フィルムの破れ確認
コンクリートはセメント、水、細骨材(5mm以下の細かい砂)、粗骨材(20~25mmの砂利)を基礎に必要な強度を出すために適切な割合で配合して出来ております。
それらをその日の天気、気温等も考慮した上で工場で作られたものが運搬され、現地で流し込み時間が経ちコンクリートが固まっていくことで、皆様の大事な家を支える基礎が完成致します。
また、基礎の強度を出すために必要な要因としてかぶり厚というものがあります。
このかぶり厚とは鉄筋からコンクリートまでの距離になります。上記の確認はかぶり厚を確保するための必要なチェック項目になります。
・鉄筋の緊結の確認・スペーサーの確認
鉄筋の端部の緊結がされていないと、コンクリートのかぶり厚が確保出来ない可能性が生じます。同様に鉄筋の下にある小さいブロックのようなもの(スペーサー)もコンクリートのかぶり厚を確保するために必要なものになります。
このコンクリートの厚みの中に適切な位置に鉄筋が配置されていないとコンクリートが固まる際に割れ(クラック)などが発生する要因になってしまいます。
上記のスペーサーの適切な配置、鉄筋の緊結がされていない箇所があった際に基礎の仕上がりに影響が出てしまうのでこのようなチェックをしております。
・防湿フィルムの破れ確認
写真で鉄筋の下に敷いてある透明なフィルムが確認できますでしょうか?
このフィルムは防湿フィルムと言い、地盤面からの湿気を止める為に施工をしているものになります。
ただこのフィルムですが、正直に申し上げますと役割としては地盤面にもコンクリートを打設するべた基礎では必要のないものなんです、、、
本来床下に湿気が上がってこないために敷いているこのフィルムよりも基礎のコンクリートのほうが湿気を防ぐ力が強い為です。
ですがなぜこのフィルムを敷いているのかと言えば、工事中に天候が悪くなっても汚れや地盤の凹凸を抑えることが出来るので、鉄筋組において高い品質を保つことが出来る為です。
このフィルムの破れから雨などが入ってきて地盤面に出来るだけ影響が出ないようにするため、また基礎工事において高い品質を保つためにこれらのチェックもしております。
これだけでもかなり長々とした内容になってしまいましたが、まだまだ他にも細かいチェック項目はございます。今回は簡単に基礎工程における上記3点に焦点を当てて紹介をさせていただきました。
一軒の家が建つ過程で、一つの工事に焦点を当てるだけでもたくさんの法令、確認事項、業者、職人すべてが関わった上で皆様の家が出来ております。
家を建てる過程で様々な疑問等もあるかと存じます。
櫓では一人一人が品質の高い家を提供できるように尽力しております。各部門でスペシャリストが揃っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
以上今回は北郷がブログを更新させていただきました。