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メンテナンスを意識した家づくり
こんにちは、設計部の上林です。
今回は家づくりの中で重要な要素であるメンテナンスについてお話ししたいと思います。
「住宅はご家族を守る、安心・安全な空間であり続ける必要がある。」
当たり前のことですが、私達が日々設計に向き合う中で念頭に置いていることです。
その中の重要な1つの要素として『メンテナンスのし易さ』があります。
間取りの設計、仕様決定の段階でメンテナンス性を考慮することで、より長い期間に渡って安心して暮らせる住まいになるかと思います。
ここでは、設計で工夫出来る事、建物仕様で配慮出来る点をいくつか挙げてみますね。

建物の凹凸の少ない外観はシンプルでモダンに見え素敵ですよね。
メンテナンス性においても、外壁材の継ぎ手が減るので雨水が侵入するリスクを減らすことが出来ます。また将来の修繕作業もし易く、足場や外壁塗装工事等、費用を抑えることが期待出来ます。
他にも、シンプルな平面形状の間取りは柱や梁をまっすぐに配置でき、構造的な強度が確保しやすく・施工性も上がる為、安定した建物となりますよ。

給水・排水管の長さを抑えることシンプルな形状となるので、点検もし易く、配管内の詰まりも少なくなります。将来的に修繕が必要となった場合にも、交換範囲を最小限で済ませることが出来ます。
他、給湯器から蛇口までの配管距離を短くすることで、あたたかいお湯が早く出てきてくれるので、無駄な放水を抑えることが出来ます。
水廻り設備がまとまる=家事動線をまとめることが出来、効率的で使い勝手の良い間取りになりますね。

近年お客様からメンテナンスが大変なのでバルコニーは不要とのお話しを頂くことが増えています。
多くの木造住宅で採用されていて、櫓でも標準仕様となっていますFRP防水は、紫外線にあたる事で劣化し、メンテナンスが必要となりますので、立地にもよりますが新築から10年~15年程で補修が必要となる場合が多いようです。
メンテナンス周期を遅らせる対策として、バルコニーを屋根で覆うことで直接的な日射を避けることが出来ます。更に、バルコニー下にある1階の部屋へ、日射熱の伝わり方が穏やかになる為、夏場の室温上昇を抑えることが出来るメリットもあります。小雨ならば、外に洗濯を干せることも嬉しいですよね。
バルコニーのメンテナンス性で言いますと他にも、櫓ではFRP防水から金属防水へ仕様変更する場合があります。金属防水は、錆が出ていないかを日常的に確認頂ければ、耐久性が非常に高く30年間の製品保証を付けることが出来る程です。
費用は伴いますが、日当たりの良いバルコニーに設定すると良いと思います。
そのほか建物仕様で配慮出来る点を挙げますと、
【 屋根仕様 】

木造住宅の主な屋根仕様として、スレート板(カラーベスト)、瓦、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルがあり、それぞれの材料にメリットがありますが、櫓ではアスファルトシングルを標準採用しています。
材料が軽く、複雑な屋根形状にも対応出来る勝手の良い材料ですが、メンテナンスについては新築から10~15年程の間に塗り替え工事が必要となることが多いものです。
これに対し瓦屋根は、耐用年数60年と圧倒的にメンテナンス性に優れていますが、材料自体や耐震補強に対するコスト・デザイン性を考慮すると、ガルバリウム鋼板屋根をお勧めすることが多いです。
目視で錆が出ていないか確認出来れば、塗り替え工事は新築より15~20年に延ばすことが出来ます。屋根勾配も極端に緩い勾配設定が出来るため、モダンな櫓の建物に相性がとても良いのもお勧めする理由なのです。
【 外壁仕様 】

新築住宅の8割程度が窯業系サイディングを採用していて、櫓でも標準仕様としています。他に、ガルバリウム鋼板、塗り壁、タイル・レンガ といった仕様が用いられますが耐久性やメンテナンス性、デザイン性、コストとトータルで比較した場合、窯業系サイディングはとてもバランスに富んだ材料であると思います。
窯業系サイディングは、工場で規格サイズに整形・塗装されるので製品が安定していて、デザイン豊富で施工性も良く、比較的に安価、一定の防火性も備えている。とても優れた材料ということですね。そんな窯業系サイディングもメンテナンス性は検討しておく必要があります。
メンテナンスが必要となる点として、材料の継ぎ目を塞ぐ為に充填されているコーキング材の劣化が挙げられます。経年でひび割れや隙間が生じることがあり、新築から10年~15年程でコーキング材の打ち替えが必要となる場合が多いです。
この対策として
・高耐久コーキング材を使用し、打ち替えを15年~20年程に延長させる
・コーキングレス(無し)仕様を採用することで、コーキング材の使用範囲を大幅に減らしメンテナンスコストを抑える
といった対策が可能です。
合せて塗装の塗り替えも検討が必要な点で、従来の窯業系サイディングは、やはり新築から10年~15年程で再塗装、30年程で貼替となるメンテナンス周期でしたが、現在では各メーカーの技術力の進歩から、30年再塗装不要といった製品も出ています。
どんな材料もお住まいの方々により日常的な点検、清掃は必要ですが、健康な状態に保つことができればメンテナンス周期は大幅に延ばすことが可能です。コストが伴うものですので、標準仕様に加え、気になる箇所のみカスタマイズ頂くといったことで良いかと思います。
各部材、デザイン・機能を兼ね備えた材料が数多く出ていますので、是非詳しくご希望お聞かせ下さいませ!詳しく御相談させて頂きます。