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2025.11.01

「吹抜って寒い?いったいどうなの?」

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設計ブログ

こんにちは、設計部の堀です。

10月になりやっと気温も下って、秋らしい風や虫の声がとても心地よい季節となりました。エアコンが無くても過ごせるって最高です。

 

そろそろ寒くなってくるこの季節、今回は間取りのご要望が多い吹抜空間について。
「吹抜って寒い?いったいどうなの?」をテーマとさせて頂きます。

注文住宅を建築する場合、吹抜を採用するのが憧れのひとつだったりしますよね。リビングの天井を吹抜にすると高い天井より光が沢山入ってきて、解放感のある空間をつくることができます。

土地の立地条件によっては、1階部分から光を取り入れることが難しい状況であれば、吹抜はとても効果的。リビングイン階段で、オープン階段を採用すると上部は吹抜となりますので、解放感などは同様の効果が期待できます。

 

吹抜を間取りに取り入れさせて頂いた際のご質問が、「吹抜って寒いですか?」ほぼ100%の確率で質問を頂きます。

回答としては、暖房の暖かい空気は上へ上へと移動しますので、何もしないと吹抜の上部と下部で温度差ができてしまい、吹抜の床部分や窓に近い部分は寒く感じてしまいます。となると、吹抜って寒いです!が回答です。

暑さや寒さの体感温度はエアコンの設定温度のように個人によって好みが分かれますが、家の中での温度差が大きいことが、どなたも不快に感じるのだろうと思います。

 

それでは、どうした良いのか!当然、「くふう」が必要です。

①断熱性能を高くする

②窓を高性能にする

③吹抜内部の空気を循環させる

④床暖房を設置する 

 

それぞれ複合的に検討すると冬も快適で、心地よい吹抜空間が作れます。また夏場の冷房効果を損なわなために、上記の①、②、③は同様に効果ありです。

吹抜に設置する窓は方角に注意が必要です。東面、西面方向に遮るものがない窓は日射が直接入ってくる時間帯がありますので、「温室」を作ってしまう結果となります。

対策として遮熱効果の高いブラインドやロールスクリーンの設置がおすすめです。電動で操作できる商品もあります。(以下ご参考)

<タチカワブラインドより> https://www.blind.co.jp/column/details/46

空調の不要な心地良い季節は、吹抜下部と上部に開放できる窓があると効果的に空気が流れて心地良い風がそよぐ感覚を楽しむことができますね。

個人的には風が流れる家が好きなので、窓の設置方向、位置には配慮をするようにしています。素敵な吹抜を更に体感的にも快適にする工夫はできますので、設計担当におすすめの対策などお気軽にご相談してくださいね。