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2021.11.22

東京都虹の下水道館【スタッフブログ 設計:重野】

櫓
重野 時廣
重野 時廣
スタッフブログ

こんにちは。設計部の重野です。

とある休日。
インスタを見ておもしろそうだと奥さんが見つけて来た
お台場近くの「東京都虹の下水道館」というところに家族で行ってきました。

ワンフロアのみの展示で全然規模は大きくないのですが、
ゲームあり、催し物あり、下水道にまつわる映画の上映ありと、
普段なかなか意識して関心を持つ事がない下水というインフラについて、
子供から大人まで少しでも興味を持ってもらおうという工夫がなされた好感触な施設でした。

家の中から最終桝~前面道路本管に至るルートが丸見えのスケルトン展示や、
既存の下水管の内部をコイル状のチューブで下水道管を再構築する工事技術の紹介など、
興味深い展示がいくつもありました。
中でも、これまでその知識がなかった為に思わず「そうなんだ!すごい!」と唸ったのが、
下水を浄化するために微生物を利用している旨の紹介展示でした。

そもそもどうやって汚れた水を綺麗にしているのか。。。何か薬品を使っているのだろうか。。。
程度しか考えたこともなかったのですが、下水処理場という人工的な施設で
まさかまさか微生物で水を綺麗にしているとは!一体微生物がどうやって水を綺麗にするのだと?
「汚れた水の中に微生物をたくさん入れて、空気を送り込みます。
酸素を吸って活発になった微生物は汚れ(有機物)をどんどん食べて、汚れた水をきれいにしていきます。
汚れを食べて増えた細菌や、それを食べる原生動物などがくっついてかたまりとなり、
水よりも少し重くなって下の方に沈んでいきます。その分上の方の水はきれいになっていきます。
きれいなった水は川や海に返します。」(東京都虹の下水道館サイトより抜粋)

汚れを微生物に食べさせて、さらに別の原生動物に食べさせて重くして沈ませて取り除くとか、
考えた人はすごいなぁと唯々思うばかりでした。
考えてみれば下水処理というのは社会運営の根幹となる最重要事の一つなのに、
これまであまりに知識も関心も持ってこなかった事にただただ反省するばかりでした。
なかなかこれ目的で興味をもって訪れる施設ではないですが、
近くには「東京都水の科学館」という上水道の展示施設もあり、
こちらも無料でお子さんから大人まで楽しんで学べる工夫を凝らした施設ですので、
抱き合わせで訪れて都市の重要なインフラについてご家族皆さんで学ばれるのも
アリではないかと思いご紹介させて頂きました。