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工事部ブログ:住宅内部の壁について
こんにちは、工事部の鬼久保です。 いつも工事部ブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今回は、住宅内部の壁についてお話しします。普段なかなか意識することが少ない部分かもしれませんが、実は家の快適さや安全性に大きく関わる重要な要素です。
住宅の壁にはどんな材料が使われているの?
お施主様が建築中の家をご覧になるのは、「上棟」や「配線打ち合わせ」の時になるかと思います。この段階では、柱や梁などの構造木材が剥き出しの状態になっています。
さらに、その後のお施主様検査では、すでに壁紙(クロス)が貼られているため、内壁の下にどんな材料が使われているのかを見る機会は少ないかもしれません。
実は、住宅の内壁の下地には「石膏ボード」という建材が広く使われています。これは、石膏という鉱物を紙で包んだボード状の材料で、多くの住宅会社で採用されています。
▼ホームセンターなどにも並んでいるので、見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はご質問いただくことが多いのですが、石膏ボードは壁のどこにあるのか。ご存じでしょうか?
石膏ボードは、柱(木材)に固定された後、取り付けられます。
▼参考に下の写真をご覧ください
石膏ボードはそのままでは強度や美観が不十分なため、パテ処理 をして継ぎ目やビス穴を埋め、表面を平滑に整えてから仕上げ材として壁紙(クロス)や塗装を施します。
石膏ボードの優れた特徴
では、なぜ石膏ボードが住宅の内壁に使われるのでしょうか? その理由は、以下のような優れた特性を持っているからです。
石膏は水分を含んでおり、万が一火災が発生しても燃え広がるのを抑える効果があります。
室内の温度を保ちやすくし、音を伝えにくくする効果があります。
ベニヤ板などの木材と比べるとコストを抑えられ、施工もスムーズに進みます。
木材は湿気や温度変化によって反りやすいのですが、石膏ボードはその影響を受けにくく、仕上げがきれいになります。
石膏ボードの注意点と補強方法
石膏ボードは多くのメリットがありますが、唯一の弱点として、重いものを直接取り付けるのには不向きです。例えば、壁掛けテレビや棚、装飾品です。
これらを取り付けたい場合は、石膏ボードの裏側に補強用の「下地材」を入れる必要があります。これは建築後には対応が難しいため、設計段階での打ち合わせがとても重要です。
もし、「この壁にテレビをつけたい」「重い棚を設置したい」といったご希望がありましたら、ぜひ設計打ち合わせの際にご相談ください!
事前に補強を施すことで、安心してお使いいただけます。
最後に
普段あまり目にすることのない、住宅内部の壁。
弊社でも、この石膏ボードを採用しており、注文住宅を建てる際にはしっかりと施工していますので、ご安心ください!ご家族が安全で快適な住まいを実現できるよう、一緒に家づくりの計画を進めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、どうぞお身体に気をつけてお過ごしくださいね!
今後も皆さまの家づくりに役立つ情報を発信していきますので、ぜひ櫓の工事部ブログをチェックしてください!